【神戸新聞杯】ジャスティンパレス 春の雪辱へ!今週も杉山晴厩舎にお任せ
2022年09月21日 05:30
競馬
僚馬がつくったいい流れに乗って同じ3歳世代のジャスティンパレスが秋初戦を迎える。春のクラシック2冠は休み明けの皐月賞からダービーと続けて9着。ほろ苦い結果に終わった。皐月賞は発馬ひと息で後方からの競馬を強いられ、ダービーはスタートが決まったがピリッとした脚を使えず。昨年暮れのホープフルS2着と早い段階で結果を出したとはいえ早熟ではない。池水助手は「春はまだ子供っぽさが抜け切っていなかった」と振り返る。
ダービー後は放牧で英気を養い、先月24日に栗東に帰厩した。ダービーは皐月賞から10キロ減って448キロで出走。先週の時点で460キロと減った分が戻り、皐月賞との比較で大幅に増えたわけではないが体の厚みが増し、夏場の休養効果がうかがえる。見た目だけではない。「体もそうだし、春と比べると精神面の成長を感じます。本当に良くなるのはまだ先だけど乗り味なんかは変わらずいいですよ」と笑みを浮かべる。
14日、CWコースの1週前追い切りは新コンビ・鮫島駿を背に3頭併せで6F81秒4~1F11秒5とシャープな伸び。外を回って最先着を果たした。16日も鮫島駿騎乗でゲートの駐立をチェック。池水助手は「先週、長めから負荷をかけたことでピリッとしてきました。いい動きをする、ゲートも心配ないとジョッキーが言ってくれました」と力を込める。課題克服に取り組み、準備を進めてきた。
オールカマーのデアリングタクトを合わせ、厩舎にとって2週連続重賞Vが懸かる週末。ダービー3着アスクビクターモアとの壮絶な追い比べで勝ち切ったガイアフォースの走りに池水助手は刺激されたという。「いい流れで重賞に出走できるので頑張ります」。菊花賞(10月23日、阪神)は皐月賞馬ジオグリフ、ダービー馬ドウデュースと春2冠の勝ち馬が不在で混迷の様相。結果を出して本番へ。僚馬に続き、ラスト1冠の有力候補に名乗りを上げる。
《デアリングタクトと東西重賞ジャックだ》杉山晴厩舎、東西重賞なるか。20年の3冠牝馬デアリングタクトは宝塚記念3着以来、3カ月ぶりの実戦。神戸新聞杯のジャスティンパレスと同じく池水助手が担当している。「先週の動きが良かった。毛ヅヤも良く、宝塚記念の時より具合はいいですよ。調教で攻めても脚元は気にならない。(3歳の)いい頃の雰囲気に戻ってきました」と好調をアピール。中山は初参戦になるが「どこの競馬場でも、しっかり走ってくれる」と期待を寄せた。