【ステイヤーズS】シルヴァーソニック 経済コース回りスタミナ王!重賞初制覇、池江師通算800勝飾った
2022年12月04日 05:00
競馬
7番枠からのスタートも1周目1角ですでに馬群の最内を確保。「有利な位置を取れた。あとはスペースが空くかどうかだけだった」(レーン)。マラソンレース特有の流れでも折り合いは抜群。2周目3角からペースアップしても内を譲らず待ち続けた。ライバルが外に進路を求めた隙に、逃げた1番人気ディアスティマの内を強襲。「スペースができたらすぐ反応していい脚を使ってくれた」。一瞬で突き抜けた。
前走の天皇賞・春ではスタート直後に落馬。圧勝したタイトルホルダーをただ1頭追走し続け、思わぬ形で注目を集めた。復帰戦に設定したアルゼンチン共和国杯は出走決定順位が届かず除外。7カ月ぶりのスタートラインだった。「牧場がしっかり立て直してくれて(レースを)使っている時と遜色ない状態だった」と池江師。国内平地最長の3600メートルを走りきってもケロリとした表情。昨年の当レース3着とスタミナは折り紙付きだったが、休み明けでもその高い心肺機能を遺憾なく発揮した。
JRA通算800勝を思い出深いオルフェーヴルの産駒で決め、再び「みんなブラボー!」と笑顔を見せた池江師。そして今後は有馬記念(25日、中山)に向かう可能性があることを社台RHが発表した。森保ジャパンばりに、もう一丁ブラボーがあるか。
《優勝目録を贈呈》スポニチ賞ステイヤーズSの表彰式ではスポーツニッポン新聞社・小菅洋人代表取締役社長から優勝馬シルヴァーソニックの関係者に優勝目録が贈られた。表彰式後は優勝騎手のレーンと小菅洋人代表取締役社長が一緒に記念写真に納まった。
◆シルヴァーソニック 父オルフェーヴル 母エアトゥーレ(母の父トニービン)16年3月22日生まれ 牡6歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績20戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億8104万円。馬名の由来は音速の銀。