【有馬記念】イズジョーノキセキの米盛助手 初GPで親孝行もう一度
2022年12月23日 05:25
競馬
イズジョーノキセキは当時3歳だった20年秋から担当。昨年2月に2勝クラスを卒業して以降、長らく勝ち星から遠ざかっていたが焦る気持ちをグッと抑え、本格化のタイミングを待った。「普段の調教から坂路を駆け上がる力感が重賞級だったんです。いずれは走ると自信がありました」。3走前・垂水Sでオープン入り。続く府中牝馬Sで重賞初制覇を飾った。府中牝馬Sは両親が東京競馬場に駆けつけた。レース後の表彰式、スタンドの最前列で父が涙を流している。「幸せでした。冥土の土産って言ったら怒られるかな。でも、少しは親孝行ができたと思う」。苦労が報われる瞬間だった。
前走・エリザベス女王杯は伸びを欠いて10着に敗れたが、あれは道悪が全て。「出来に関しては今回が一番いいし、良馬場でやりたい」と巻き返しに闘志を燃やす。オグリの有終Vから32年がたつ。憧れの舞台に立てる幸せをかみしめながら、決戦の時を持つ。