【AJC杯】エピファニー爆発の予感!Wコース単走で“粗削り&高性能”5F64秒9
2023年01月19日 05:30
競馬
昨年は未勝利から3勝クラスまで4戦無敗。常に折り合いに苦労しながらの連勝だった。「口向きが難しいので馬具を工夫してきた」と宮田師。口を閉じやすくするクロス鼻革を装着し、トライアビットなど矯正力の強いハミを使用。一方で、普段のキャンター調整では特殊な馬具を外してノーマルなハミで対応。「強めと弱めのハミを使い分け、馬がハミをしっかり受け入れるようにしてきた」。メリハリを利かせた調整で、弱点は徐々に解消傾向。加えて、難しい愛馬を乗りこなす主戦・戸崎の手腕も評価。「前進気勢の強さをうまくいなして、後半の爆発力につなげている。フィーリングが凄く合っている」と絶賛する。
レース選択も熟慮した。年明けの中山金杯も選択肢にあったが「多頭数でモマれる競馬は良くない」と見送り。「少頭数の方がリズムを乱さず走れる」と、あえて400メートル延びるこちらを選択した。その距離延長については「千八しか経験がないのでポイントにはなるが、自分のリズムで走ればこなせるはず」と期待する。入厩当初の脚元の弱さも「一戦一戦チェックして大事に使ってきた。次第に体も固まって、走りのブレも少なくなった」と改善。「(重賞に)チャレンジするには、いいタイミング」。指揮官は確信を持って初の重賞舞台に挑む。
▼トライアビット ハミの一種。通常のハミにリングを付けた「リングビット」をさらに応用。リングの形状を変えることで馬の口への当たりを柔らかくした。行きたがる馬に効果がある。