【宝塚記念】アスクビクターモア推進力!後半3Fから加速ラップ、田村師「競馬のセンス生かせば逆転可能」
2023年06月22日 05:30
競馬
日経賞(9着)、天皇賞・春(11着)と、今年2戦で大きく着順を落としたが、決して調整を失敗したわけではない。前者は道悪、後者は道中の不利と敗因は明らかだ。師は「前走も状態は良かったが、あれが競馬なので仕方がない。いい状態を持続できるタイプだし、高いレベルで成長もしている」と悲観はしていない。レコードで制した菊花賞、ドウデュース、イクイノックスに続く3着だったダービーも、最終追いはWコース単走。何も変えないことが順調の証だ。
その上で、中間は週に2、3回のゲート練習を敢行。実戦を想定して他馬と並んでゲートに入ることも。21日も追い切り直後の興奮した状態でゲートイン。田村師は「しっかりと4本の脚を着いて、重心も真っすぐだった。パンとスタートを切れる態勢は整えました」ときっぱり。昨年の牡馬3冠で示した自慢の先行力を、最大限に発揮するために手を尽くした。
当然、意識するのは同期のイクイノックス。昨秋以降、路線をたがえたライバルとはダービー以来の対戦となる。指揮官は「2200メートルの内回りは非常に向いている。競馬のセンスを生かせば逆転は可能なんじゃないか」と真っ向勝負を挑む構え。人事を尽くして天命を待つ。あとは発馬を決め、早めスパートの勝ちパターンに持ち込むのみだ。