キタサンブラック産駒大高騰!セレクトセールで今年の1歳最高額タイ3億1000万円
2023年07月11日 05:30
競馬
G14連勝中の世界No・1ホース・イクイノックス、今年の皐月賞を快勝したソールオリエンスの登場で、同産駒の株は急上昇。昨年の1歳セリで5000万円(4頭)だった平均落札額は、3倍強の1億6283万円(6頭)まで跳ね上がった。どの馬も細身だが、品のあるたたずまいにスラリとした手脚。ここに父のような筋肉が伴えば…。そのフレームには大きな夢を託せる。同ディレクターは「クラシックに挑戦したい」と明るい未来を想像した。
この日の同産駒で2番目の値が付いたのは、2億9000万円の「アイムオールレディセクシーの2022」。廣崎利洋HDが落札し、預託先は来春開業予定の福永祐一厩舎となる。福永技術調教師はキタサンブラックの現役時、相棒・リアルスティールの背でその強さを体感。「まだ開業が確定していないにもかかわらず、このような高額馬を託すと言ってくださり感謝しかありません。非常にいい馬。芝の中~長距離で活躍してくれそうです」と高く評価した。
人気ぶりはキタサンブラックの主戦を務めた武豊も会場で目の当たりにした。「産駒の活躍が凄いですからね。こうして自分が乗った馬の子供たちが人気なのは、やっぱりうれしいですよ」と目を細めた。3歳秋の15年菊花賞でG1初勝利を手にし、完全に軌道に乗ったのが4歳以降だったキタサンブラック。産駒も4世代目で評価が急上昇の“大器晩成型”。父のような長い無双状態に入った感がある。
≪産駒の特徴は丈夫で距離不問≫キタサンブラックをけい養する社台SSの徳武英介場長は、産駒の特徴について「最初はヒョロッとしている馬が多くて、のちのちしっかりしてくる。丈夫ですよね。馬が凄く前向きで悪いことをしない」と説明。初年度産駒がデビューした21年以降、産駒の重賞9勝は1600~2500メートルと幅広い。徳武氏は「遺伝力のある馬なので長距離でも短距離でもバランスよく走る。サンデーサイレンス、サクラバクシンオーの血が入っているのでどっちでも、というのがあります」と高く評価した。