【中京記念】ベジャール重戦車!田中博厩舎2週連続重賞Vへ猛進、どっしりラスト11秒7

2023年07月21日 05:30

競馬

【中京記念】ベジャール重戦車!田中博厩舎2週連続重賞Vへ猛進、どっしりラスト11秒7
ウッドチップコースで追い切るベジャール(撮影・郡司修) Photo By スポニチ
 4年ぶりに中京で行われるサマーマイルシリーズ第2戦「第71回中京記念」(23日)に出走するベジャール(牡4=田中博)はメンバー唯一の木曜追いで態勢を整えた。管理する田中博康師(37)は先週の函館記念(ローシャムパーク)に続く2週連続の重賞勝利を目指す。
 ひと目ですぐ分かる。一糸乱れぬ田中博厩舎所属馬の隊列を先頭で引っ張るベジャールは、前走560キロの巨漢。涼風吹く午前5時の開門と同時に馬場入りし、Wコースで追い切った。単走で5F67秒5~1F11秒7。汗にぬれる巨体を揺らし、ウッドチップを蹴り上げた。田中博師は「暑さもあるのでストレスをかけないように単走でしまい重点に。正直動きは物足りないし、まだまだ重苦しさが抜けきらない印象だが、いつもより歩様がいい点はプラス」とジャッジした。

 前走・薫風Sは初のダート起用で鮮やかにV。なぜ、芝に戻すのか。「ダートは賞金的に使えるレースが少なく、適鞍がない」とは指揮官の弁だが、よくよく説明を聞くと悲観的な印象は全く受けない。「芝でもマイルの左回りに限れば大きく負けていないし、4走前(節分S=7着)も決してスムーズではない中でレッドモンレーヴ(後に京王杯SC優勝)と差がなかった。芝に見切りをつけるのはまだ早いかな、と。力を要する最終週の馬場を含め、悪い条件ではないと思う」

 前走ダート組の激走といえば、20年に最低18番人気を覆したメイケイダイハードが記憶に新しい。また、同馬を筆頭に14年サダムパテック(7番人気)、15年スマートオリオン(6番人気)、16年ガリバルディ(7番人気)、22年ベレヌス(6番人気)と近10年で中京記念を6番人気以下で勝った伏兵はいずれも500キロ超の大型馬だった。その巨体に一獲千金の夢を託す価値は十分にある。

 開業6年目、躍進する田中博厩舎。「自分が持っているビジョンと、従業員の皆の意見をくみ上げたものを柔軟にミックスして、厩舎のシステムの精度が上がってきた」。看板馬のレモンポップが根岸Sで重賞初勝利、フェブラリーSでG1初勝利を成し遂げ、先週はローシャムパークが函館記念をV。2週連続の重賞勝利へ。今度は、昨年の毎日杯で厩舎初の重賞連対を果たしたベジャールの出番だ。

 《セントライト記念組を重視》ベジャールは今を時めく22年セントライト記念組。4着セイウンハーデスが七夕賞、3着ローシャムパークが函館記念Vと2週連続で重賞ウイナーを出した。2着アスクビクターモアは菊花賞、5着ラーグルフは中山金杯と掲示板組が次々と重賞を制した。下位着順からも7着オニャンコポンが六甲S2着、9着ショウナンマグマはディセンバーS勝ち、最下位13着マテンロウスカイはエプソムC3着とオープンで好走。当時10着だったベジャールも得意の左回りマイルなら、可能性は十分だ。

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