【オールスター競輪】真杉匠 G1初制覇 24歳初GP決めた

2023年08月21日 03:00

競輪

【オールスター競輪】真杉匠 G1初制覇 24歳初GP決めた
オールスター競輪を制し、高々と賞金ボードを誇示する真杉匠 Photo By スポニチ
 真杉匠がG1初制覇。「第66回オールスター競輪」の決勝戦が20日、西武園競輪場で行われ、吉田拓矢の逃げに乗った真杉匠(24=栃木・113期)が番手から捲って優勝。賞金5900万円(副賞含む)と「グランプリ2023」(12月30日=立川)の出場権利を獲得した。真杉のグランプリ出場は初。なお2着は古性優作、3着は武藤龍生の決着だった。
 新時代を切り開いた。関東ライン4車結束の後押しを受けた真杉が番手捲りでG1初戴冠。「夢のようでした。いつも準決勝でつまずいていたので届かないと思っていた」。ゴール後は右手を突き上げてガッツポーズ。ナイター照明で輝くバンク内で、ファンの盛大な拍手喝采を浴びながら余韻に浸った。

 関東ラインを引っ張り続けた24歳は3度目のG1ファイナルで千載一遇のチャンスを迎えた。「あそこまで行ってくれたので押し切らないといけない」。先輩の吉田拓が残り2周から全開で突っ張り先行。その気迫に押され誰も来ない。仕掛けられない。ラスト1周で清水が巻き返したが番手を回った真杉は冷静沈着。「赤板では一つも後ろを見なかったが、最終ホームに戻ってきて後ろを見た時に清水さんが来た。それに合わせてタテに踏んだ」。最終バックでは平原が清水を懸命にブロック。最後は2着古性に3車身差をつけて栄光のVゴールを駆け抜けた。

 タイトルに手が届かず苦悩の時期を過ごした。アドバイスを授けたのは栃木のレジェンド神山雄一郎。「俺が初めてタイトルを獲ったのは25歳。まだ焦るな」。大先輩の金言で迷いは消え去った。先行意欲をさらに強めて王道を突き進んだ。

 ファン投票1位の脇本雄太、同3位の松浦悠士らが落車で欠場。主力陣が続々と脱落した波乱のオールスターを制したニューヒーローは「これからも関東ラインに貢献できるように頑張りたい」。力強い言葉で締めくくると、満面の笑みでファンの声援に手を振った。

 ◇真杉 匠(ますぎ・たくみ)1999年(平11)2月1日生まれ、栃木県宇都宮市出身の24歳。作新学院高卒。18年7月プロデビュー。師匠は小田倉勇二(埼玉=91期)。主な優勝は第66回オールスター競輪(23年)。通算成績は445戦180勝。1メートル75、76キロ。血液型A。

 《決勝VTR》
 平原がSで出て吉田―真杉―平原―武藤の関東勢が前受け。これに単騎の古性が続き、清水―山田、犬伏―松本の隊列で周回を重ねる。残り2周で犬伏―松本が上昇の構えを見せるが、吉田はペースアップ。犬伏は8番手に戻る。最終2角で捲った清水に合わせて、真杉が番手から出る。後方に置かれた犬伏の捲りは不発。スピード衰えない真杉が力強く押し切り、さばいた古性が2着。

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