【松戸・G1オールガールズクラシック】水菜 世界の脚力で初代女王!異次元捲りでG1初制覇
2023年10月05日 04:55
競輪
「バンクは軽く感じたので、みんなが行ってからでも遅くないと冷静でした。4コーナーで隣の選手が見えなくなったので勝てたと思いました」
終わってみれば底力を見せつけて圧巻の勝利。ただ今回を迎えるにあたっては不安もあった。アジア大会ケイリン、スプリントで2冠に輝いたが、日本に帰ってきたのは前検日の前日9月30日の夜。疲れが残っていると話した。それでも予選、準決勝と圧巻のスピードで勝ち上がって手応えをつかみ、気持ちを集中させて最後は初のG1V、年末のガールズグランプリ出場権を獲得した。
決勝戦の前日インタビューでは、ご褒美(練習のないオフ)が待っていると話したが「完全に自転車に乗らないのは明日(5日)と土日の3日間です」と、わずかな休日は愛犬とのリフレッシュで、すぐにナショナルチームでのハードな練習が待つ。
「来年のネーションズカップへ向けて練習のし直しです」と、あくまで佐藤の最大の目標は来年のパリ五輪だ。もちろん次のG1競輪祭女子王座戦、グランプリでも世界基準のスピードでライバルを寄せ付けない。
◇佐藤 水菜(さとう・みな)1998年(平10)12月7日生まれ、神奈川県茅ケ崎市出身の24歳。県立茅ケ崎高卒。通算成績は272戦193勝。通算取得賞金は7026万円。主な優勝はガールズコレクション京王閣(21年)、ガールズアルテミス賞(21年)、ガールズフェスティバル(22年)、ガールズドリーム(22年)、ガールズコレクション別府(23年)。第1回オールガールズクラシック(23年)。1メートル63、59キロ。血液型A。
《碧衣4着に沈む》岸和田「パールカップ」に続くG1連続優勝を狙った児玉は先行して4着に沈んだ。ガールズケイリンをけん引してきた自負を胸に「ナショナルチームを意識した。優勝を獲らせたくなかった」と児玉。佐藤水と太田を最大のライバルとして警戒し雨中で風を切り裂いたが「いっぱいいっぱいで誰に抜かれたかも分からなかった。きつかった」と最後は力尽きた。「今回の調子は良くもなく普通だった。競輪祭(女子王座戦)は絶好調で走れるように。もっともっと強くならないといけない」と前を向いた。