【毎日王冠】ソングライン 圧巻の爆発力!ラスト1F11秒0、キャリア最長9F挑戦も戸崎「問題ない」
2023年10月05日 05:30
競馬
最終追いはチュウワスプリング(3歳1勝クラス)を2馬身前に置き、後ろにヴァンナチュール(3歳1勝クラス)を従える形でスタート。ゆったりと気負いなく道中をクリアし、直線は外ラチ沿いへ。戸崎が手綱をしごいてゴーサインを出すと、爆発的な加速力で目標を2馬身置き去りにした。全体時計は5F67秒8。戸崎は「元々乗りやすい馬でしたが、もっと集中力が上がっている感じ。精神面、動き共に良くなっています」と賛辞を並べた。
春は名牝ウオッカ以来となる安田記念連覇、ヴィクトリアM→安田記念の連勝を達成。前年より攻めた仕上げで臨んだヴィクトリアMからの中2週で、馬がさらに研ぎ澄まされた。林師は「(休み明けの)ヴィクトリアMでしっかり仕上げ、次でもっと良くなっていました。このパターンがベストかなと思います」と春の成功パターンを踏襲。大目標は日本馬初の勝利を目指す次戦ブリーダーズCマイル(11月4日、サンタアニタパーク)だが、始動戦から仕上げに抜かりはない。
キャリア最長の9F挑戦でも、戸崎は「今の感じなら全く問題なさそうです」とサラリ。幾度も強さを証明した東京の直線なら、確実に伸びてくれる手応えがある。林師も「自分がこの馬を評価するのはおこがましい…というか。馬自身がレースに向けて状態を上げてくれるし、この3年半、ソングラインには教えてもらうことばかりです」と全幅の信頼。集大成の秋へ、ソングラインに一切の曇りはない。
《戸崎過去2勝ともに末脚自慢》戸崎は16年ルージュバック、19年ダノンキングリーで毎日王冠を2勝。共に1番人気、東京向きの末脚自慢だったという点が今年のソングラインとかぶる。実力がストレートに出やすい開幕週の東京コース、馬の邪魔をしない騎乗に定評のある名手の手綱さばきがさえ渡りそうだ。