【久留米競輪】中本が地元記念で熊本結束実らせV 熊本競輪開設73周年記念・火の国杯争奪戦in久留米
2023年10月10日 03:30
競輪
地元4車の先頭を買って出た松岡が前受けから猛然と突っ張って駆けると、番手回りの嘉永が2コーナーから番手捲り。S級S班の郡司、新山に仕掛ける隙を与えなかった。初日1R、中本の1着で始まったシリーズは中本のVで幕を閉じて、表彰式前はあふれる涙をこらえきれなかった。
「試していたことが結果につながらなく、ふがいないレースばかりで苦しい1年だった。不安もあったけど、連日ラインのおかげで結果を出せた」
20年9月にG2制覇。翌月の地元記念で準優勝し、いつG3のタイトルを獲ってもおかしくなかったが、この時まで時間を要した。
「最高の形で終われて良かった。でもまだまだ課題ばかり。気を引き締めてもっとレベルアップしたい」
熊本競輪場は来年6月をメドに8年ぶりの再開に向けて突き進んでいる。中本や嘉永ら、新バンクで躍動する熊本勢の活躍が楽しみだ。(本間 正則)
◆次走斡旋 優勝した中本匠栄、2着の嘉永泰斗、3着の郡司浩平は10月19~22日のG1弥彦・寛仁親王牌に出走する。
◇中本 匠栄(なかもと・しょうえい)1987年(昭62)4月10日生まれ、熊本県出身の36歳。97期。20年9月の伊東・共同通信社杯でG2優勝。今回が通算21度目のVで、G3は初制覇。1メートル70、68キロ、血液型O。