【京都大賞典】ディープな秋に花 プラダリアV 昨年の青葉賞以来復活の重賞2勝目
2023年10月10日 05:11
競馬
五分のスタートを決めてスッと好位を確保した。道中は経済コースを通ってロスのない運び。手綱を持ったまま手応え抜群で直線に入るとグイグイ伸びて、道悪を全く苦にしなかった。鞍上は「スタートは普通に切ってくれた。ハナを切った馬の後ろで運び、いいリズムで走ってくれたし勝負根性も見せてくれて、いい内容でした」と振り返る。
3歳時の青葉賞で重賞初勝利を飾ったが、その後はダービー5着、神戸新聞杯8着、菊花賞7着。今年もG2の日経新春杯と京都記念で3着と好走するも重賞5戦で未勝利。勝利が遠かった。管理する池添師は「完璧な騎乗で、やっと善戦マンから脱出することができました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
今後は既に登録済みの香港ヴァーズ(12月10日、シャティン)で海外初遠征プラン、国内専念ならジャパンC(11月26日、東京)か有馬記念(12月24日、中山)の3択。池添師は「まだ血統的にも良くなると思うし、これで勝つことを覚えてくれれば」と期待を膨らませた。ディープインパクト産駒のJRA・G171勝はサンデーサイレンス産駒と並ぶ1位。次の大記録更新へ、ひと皮向けた実績馬が堂々と大舞台に向かう。
プラダリア 父ディープインパクト 母シャッセロール(母の父クロフネ)19年4月3日生まれ 牡4歳 栗東・池添厩舎所属 馬主・名古屋友豊 生産者・北海道新冠町のオリエント牧場 戦績13戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億9518万6000円 馬名の由来はポルトガル語で草原。