【秋華賞】モリアーナ超抜気配!ラスト仕掛けて鋭く反応11秒4、武藤師「余裕を持って調整できた」

2023年10月12日 05:23

競馬

【秋華賞】モリアーナ超抜気配!ラスト仕掛けて鋭く反応11秒4、武藤師「余裕を持って調整できた」
ウッドチップコースで追い切るモリアーナ(撮影・郡司修) Photo By スポニチ
 もう攻める必要もない。紫苑Sで重賞初Vを飾ったモリアーナが超抜気配だ。Wコースで単走の最終リハ。体全体を大きく使って、内めを単走でゆったり進んだ。最後だけ軽く仕掛けた程度で機敏にビュ~ン。6F82秒6~1F11秒4。秋の日差しに明るい鹿毛の体はピカピカに輝いている。
 「14年ぶりの記者会見です!!」武藤師の飛びっきりの笑顔が全てを語っていた。09年日本ダービー(マッハヴェロシティ)以来の共同会見。「先週の時点である程度仕上がったので、今日は単走で息を整えながら折り合いをつける感じ。タイムは速いくらいになっちゃったけど、それだけ具合がいいんでしょう。紫苑Sから5週間あったので余裕を持って調整できた」

 秋初戦の紫苑Sは後方から突き抜ける仰天V。昨夏8月の札幌コスモス賞1着以来、約1年ぶりの白星で底力を再確認させた。指揮官は「正直、開幕週であの後方。馬群をこじあけ、あっぱれでした。派手なパフォーマンスをするジョッキー(横山典)ですが、NHKマイルCで感覚や個性をつかんでくれたから、あれだけのパフォーマンスだったと思う」と騎手時代の86年に同期デビューを飾った巧腕を称賛した。

 騎手時代も含め、悲願G1初制覇が懸かる。「騎手として15年、調教師として21年。36年間やっても届かないG1ですけど、G1に有力馬の1頭として挑めるのはモリアーナが開業以来初めて。“風の女神”(馬名の由来)を味方につけて先頭でゴールを駆け抜けてほしいと思います」と目を輝かせ、京都G1完全制覇が懸かる横山典にバトンを渡した。

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