【秋華賞】リバティアイランド女王の風格!豪快リハでラスト1F11秒7、牝馬3冠へ死角なし
2023年10月12日 05:30
競馬
「先週しっかりやっているので、オーバー(ワーク)にならないように。時計的には十分かなと思います。前日の雨で少し時計がかかるような重い馬場になっていましたけど、動きは良かったですね。しまいも無理をしていません。休み明けですけど、いい状態で走れると言い切れる仕上がりです」
オークスで2冠を達成。その後は夏休みを取った。馬体が大きく成長。放牧先のノーザンファームしがらきで馬体重は520キロ台になった。オークスが466キロでの出走。かなり増えている。「帰厩して500キロ以上はありましたけど、今は490キロ前後。成長分とみていいと思います。走りが安定してきています。体、動きともに一つ良くなっていますね」とパワーアップを感じ取った。1週前追い切りが同じCWコースでラスト2F10秒9→11秒0の超抜伸び。度肝を抜くデモンストレーションに、明るい未来を乗せた。
クリアに出来を示せる一方、舞台に関しては少しトリッキーだ。京都の内回り2000メートルは時に紛れが生じる。18年に牝馬3冠を飾ったアーモンドアイは結果的に強かったが、4角で12番手。小回りとあって“届くのか”の思いが去来した。前残りがよぎる条件でもある。「コース形態が特殊ですし、内回りで位置取りが左右されるかなと思います。人気を背負っている馬なので、他の馬がどういう競馬をしてくるか気を付けておかないと」と気を引き締めた。
オークスは2着に6馬身差をつける圧勝だった。84年のグレード制導入以降、オークス最大着差の衝撃を与えた。夢は紡がれる。ひと夏を越えて手に入れた充実の馬体。最高の出来。王手をかけた3冠バトンが、京都で力強く結実する。
《11頭中6頭が3冠馬に》桜花賞&オークス2冠馬は過去に11頭が出走し、うち6頭が3冠牝馬に輝いている。18年アーモンドアイ、20年デアリングタクトはリバティアイランドと同じくオークスから直行ローテで偉業を成し遂げた。また、今年から褒賞金が新たに設定され、牝馬3冠制覇を達成した内国産馬には1着賞金1億1000万円に加え、ボーナス1億円が交付される。