【ボートレース若松開設71周年記念G1 全日本覇者決定戦】西山貴浩 若松では絶対に負けたくない

2023年10月28日 10:00

ボートレース

【ボートレース若松開設71周年記念G1 全日本覇者決定戦】西山貴浩 若松では絶対に負けたくない
若松に対する熱い思いは誰にも負けない西山貴浩 Photo By スポニチ
 11月のG1はとにかく熱い。賞金争いが佳境の中、ボートレース若松開設71周年記念G1「全日本覇者決定戦」が3日に開幕。スポニチは注目選手を5回にわたって紹介する。1回目はみんな大好き西山貴浩だ。
 グランプリ常連になるはずだった。20、21年と連続出場。20年はファイナルに進出した。ここまでは青写真通り。でも、途絶えた。いきなり頓挫した。昨年はグランプリと無縁。SG、G1で結果を出せない。エンターテイナー西山はインパクト抜群なのに。まあ、それはそれで大拍手だが。

 「今年はここまでのらりくらりと来ていますね。結果は出せていないけど、チャレンジカップの勝負駆けにはなっていますから」

 インパクトがなくても、賞金ランクはそこそこの位置にいる。知らぬ間にのらりくらりも西山らしい。この記事を執筆時点でチャレンジカップ出場は決まっていないが、いずれにしろ大事な11月。地元周年を前にして、西山の鼻息は遠くまで聞こえるほど荒い。

 「若松は24場の中で一番好きでもあり、一番走りたくないレース場でもあるんですよね。若松では絶対に負けたくないですから」

 “若松愛”に揺るぎはなく、誰にも負けない。だからこそ自らを追い込んでしまうのか、走りたくないという言葉を使った。本心ではないし、別角度から見れば本心でもある。負けたくない気持ちが増せば増すほど張り詰める空気。その中で戦う苦しさを体感してきたからこそ、この言葉が口からこぼれた。今回も空気はパンパンに張り詰めるだろう。ただ、考えようによっては大事な11月に地元G1があり、走れることは何よりの幸運。結果を残せる舞台装置は整っている。

 「ラストチャンスと思っています。結果を出さないと評価してもらえませんから。羽野直也のバーターとしてドリームにも出してもらえるし結果を出したい」

 たまに見せる真剣な表情も西山の魅力だ。水面を離れれば徹底的に笑いと楽しさにこだわり、レースでは極限まで集中する。西山のいないグランプリは肉のない、いや、ジャガイモのないカレーライス。深みに欠ける。愛する水面で最高の年末をたぐり寄せてくれ!!

 ◇西山 貴浩(にしやま・たかひろ)1987年(昭62)5月15日生まれ、福岡県出身の36歳。2005年11月に97期生として若松でデビュー。翌月の大村で初1着。2007年5月の若松で初優出。2008年9月の若松で初優勝。G1は初優勝した2020年の徳山ダイヤモンドカップを含む2V。SGは4回優出して優勝はまだない。1メートル68、血液型A。

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