【有馬記念】ムルザバエフ プラダリアで一発狙う「気負わないように」
2023年12月19日 05:28
競馬
新境地を切り開いた。ドイツで19年から4年連続リーディング。今年は仏アンドレ・ファーブル厩舎の主戦として登用された。凱旋門賞史上最多の8勝をマークしている名門との出合い。「フランスでシーズンを通してやるのが初めてでしたし、日本の短期免許も初めて。新しいチャレンジができて、ここまでは充実した一年でした」と振り返った。
今回の来日は2日から騎乗を開始、翌日のチャンピオンズCでドゥラエレーデを3着に導いた。当初はムーア騎乗の予定だったが、負傷のために席が空いた。1週間前倒しで免許を取得。「元々ジャパンCを見に来る予定があったので。ムーアの枠が空いて、乗ることができました」と経緯を語った。
有馬記念はドゥラエレーデと同じ池添厩舎のプラダリアと初コンビを組む。「有馬記念の映像はいっぱい見ています。ビッグレースに乗れるのがうれしい。気負わないように、いつもと同じ気持ちで乗りたい」と意気込みを語った。トレーナーの信頼も厚く、厩舎の忘年会にも参加したという。今年も師走の中山にビッグプレゼントを届ける。
◇バウルジャン・ムルザバエフ 1992年9月17日生まれ、カザフスタン・アルマトイ出身の31歳。07年にカザフスタン見習騎手免許取得、16年にドイツ騎手免許取得、19~22年まで4年連続ドイツリーディングに輝く。今年からフランスに拠点を移し、名門アンドレ・ファーブル厩舎の主戦を務める。JRA通算215戦27勝、うちG11勝を含む重賞3勝。1メートル69、54キロ。