【有馬記念】ジャスティンパレス 数字以上のスピード感!昨年とは違う“軽め”

2023年12月21日 05:30

競馬

【有馬記念】ジャスティンパレス 数字以上のスピード感!昨年とは違う“軽め”
坂路で追い切るジャスティンパレス(撮影・亀井直樹) Photo By スポニチ
 中央競馬の23年総決算「第68回有馬記念」(24日、中山)の追い切りが20日、東西トレセンで行われた。今年の天皇賞・春を制したファン投票3位のジャスティンパレスが、栗東坂路で力強い脚さばきを披露。管理する杉山晴紀師(41)は今年調教師最多の53勝を挙げ、レース当日が誕生日。充実の人馬が一年の集大成Vに挑む。今年の流行語にちなみ、有馬出走馬を3項目でジャッジする「ARE診断」でも○◎◎の高評価だ。同レースは21日に出走馬と枠順が確定する。
 昨年の経験が生きている。ジャスティンパレスの最終追いは坂路で単走。行く気のままに、適度な気合乗りでグイグイと駆け上がってきた。4F(800メートル)53秒3の時計は一見すると平凡。だが前走の天皇賞・秋(2着)でも4F55秒6。実はこの調整程度の最終追いこそが今秋の勝負仕上げ。当週にCWコースで強めに負荷をかけた昨年の有馬記念(7着)時とは対照的だ。

 杉山晴師は「前走から初めて当該週に坂路という調整をやっています。長距離輸送を挟んで当日のパドックの雰囲気を見ていると、この方がいい」と意図を説明。動きについても「終始リラックスして走っていました。体はフックラして精神的にも余裕があります。前走以上やってくれそう」と満足している。

 前走はスタートひと息で後方からの競馬となったが、上がり3F(600メートル)はメンバー最速。先に抜け出した最強馬イクイノックスに迫り、実力を見せつけた。当時が初コンビだった横山武は「凄くいい脚を見せてくれて内容の濃いレースでした」と振り返った上でパートナーの特長を「柔軟性があり、いい弾みをしています」と表現。この中間も1週前追いでコンタクトを取り、理解を深めている。

 今年は天皇賞・春でG1初制覇を果たすなど、4戦全て3着以内。師は「昨年は力負けしてしまいましたが、この1年で想像以上に力をつけています。今であれば昨年以上の結果が出ると思う。自信を持って臨みたい」と力を込めた。

 ファン投票1&2位(イクイノックス&リバティアイランド)がどちらも出走しない有馬記念は史上初。出走馬最上位となる3位の支持に、きっちり応えてみせる。

 《ディープインパクト産駒3頭出走予定、G1勝利数で父超えなるか》ディープインパクトは今年、父サンデーサイレンスが保持していた種牡馬のJRA最多勝記録(2749勝)を更新(20日現在2764勝)。一方、JRA・G1勝利数は71勝で父と首位に並んでいる。ジャスティンパレスなど産駒3頭が出走予定の有馬記念で単独トップに立つか。

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