【有馬記念】ソールオリエンス究極仕上げだ!余力十分で絶好伸び脚、川田「想像していた通り」
2023年12月21日 05:26
競馬
名手はこれまでライバルとして戦ってきたソールの背中をどう感じたのか。最後の直線を18頭立ての17番手で迎えた皐月賞史上最大の逆転劇を「衝撃的な勝ち方」。そう評する一方で「想像していた通り。いい意味でまだまだ幼く、来年にもっと良くなるだろうな、という背中をしていました」と伸びしろを強調。手塚師は「もっと良くなるというイメージを持ってくれてありがたい。春と比べても秋2戦は成長していると思っている」と呼応した。
成長曲線に比例するように、中間は稽古の負荷を「ワンランク、ステップアップさせた」(手塚師)。年長馬相手に手ぬるい調整では太刀打ちできない。13日には僚馬ウインマリリンを10馬身以上追いかけ、直線で抜き去る豪快デモを敢行。「よくあれだけ強い調教に耐えたな、とポテンシャルに感心した。大一番なのでお釣りを残さないよう送り出したい」と究極の仕上げが施されている。
3冠を皐月賞1着→ダービー2着→菊花賞3着と推移したのは、「天馬」と称された76年トウショウボーイ以来47年ぶり。同馬は3歳で有馬記念を制した。皐月賞後、手塚師に「歴史に名を刻む資格がある」と言わしめたソール。昭和を代表する「天馬」の蹄跡をたどるに足る素質を秘めている。