【立川競輪 小野祐一コラム「ここ塗れガンガン」】11R 水菜が最速=最強証明 いざ五輪へ

2023年12月29日 05:30

競輪

【立川競輪 小野祐一コラム「ここ塗れガンガン」】11R 水菜が最速=最強証明 いざ五輪へ
佐藤水菜(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 グランプリ2023シリーズが開幕。きょう29日は今年から「GP」として格付けされた「ガールズグランプリ2023」がメイン。12回目を迎えた女王決定戦は優勝賞金1330万円(副賞含む)を懸けて一発勝負で争われる。実力No・1の佐藤水菜(25=神奈川)とガールズグランプリ3連覇の実績を誇る児玉碧衣(28=福岡)をV候補に激戦ムードだ。
 ガールズケイリンの頂点はパリへの架け橋。自転車競技で女子短距離界のエース・佐藤は負けない。いや、負けられない。世界選手権の女子ケイリンで2年連続(21、22年)銀メダル。もちろんアジアで敵なし。来年に迫ったパリ五輪へ「最速」は「最強」を実証する。

 12月はナショナルチームの合宿で沖縄へ。ハードに追い込み脚は仕上がった。重箱の隅をつつけば、不安材料は競技とガールズケイリンで乗る自転車がまるで別物だということ。「伊豆ベロドロームで乗ったが、自分の自転車じゃない感じで怖かった」。違和感はあるが、それもきっと杞憂(きゆう)に過ぎない。今年勝った別府「ガールズケイリンコレクション」、松戸「オールガールズクラシック」と、どちらも海外遠征から帰国直後の大会で結果を残した。適応力の高さは随一。何ら心配はない。

 父・研一さんの影響で高2から競技を始めた。自転車に乗り始めた頃は東京タワーや東京スカイツリーへも自転車で行ったことがある。次の目的地はパリの象徴としてそびえ立つエッフェル塔。来年、五輪イヤーを迎える佐藤は「またくじけそうになってる部分も、気持ちの弱い部分もあるが、そこはしっかりと強い気持ちで走らなきゃなと感じている」。重圧に打ち勝つため覚悟は固めた。

 好位を確保しやすい1枠は最大のライバルとなる児玉の仕掛けを見ながら動ける。ペースが緩んだところで爆速捲り。新女王襲名だ。相手は児玉と、共に初出場で今年の躍進著しい久米と吉川。(1)から(2)(4)(6)。

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