【芦屋ボート G1九州地区選手権】羽野直也 今や福岡の大看板に成長「迷惑かけた芦屋に恩返し」
2024年02月02日 10:00
ボートレース
思えば2023年は厳しい年でもあった。3月の芦屋70周年優勝戦1号艇でF。中盤以降はG1を走れなかった。一般戦だけでは簡単に賞金を上積みできない。グランプリ出場もピンチ。それでも羽野の心は折れない。SGは走れたことがモチベーションとなった。
「芦屋では迷惑をかけてしまいました。でも、G1に出られない時期が長かったので、SGだけに照準を合わせれば良かったんで」
こういう考え方ができるとは目からうろこだ。G1を走れない=SGだけに照準ピタリ。この思考回路が羽野らしい。しかも全力を注いだSGを制して、グランプリ出場も一発回答。身震いするほどの勝負強さだった。今年はスタート事故なく安定して結果を出したい。そうすれば青写真通りに年末へ向かえるはずだ。
「今年はSGもG1も両方とも走って、賞金を積み上げていきたいです。茅原悠紀さんのように、大きなレースでコンスタントに優勝戦に乗りたいですね」
昨年がSG6優出、G17優出の茅原はSGタイトルに届かずともベスト6入りを果たした。彼こそ羽野にとって最高の手本。まずは今年初の地元G1で最低でも優出の思いは強い。
「芦屋は育ててもらった思い入れの強いレース場ですからね。迷惑をかけた分も結果を出して恩返ししたいです。芦屋の地区選は5年に1回なので、優勝を目指して頑張りますよ」
地元地区選を前に、気持ちは高ぶっている。約4分の3を占める福岡勢にあって、2日目ドリーム1号艇を任された羽野はまさに地元エース。苦い思いと歓喜を経験して戦闘能力がグンと増した。今なら、芦屋G1制覇も高い壁ではない。
“羽野ヒストリー”には絶対に欠かせない九州チャンプの称号。大好きな芦屋で九州制圧を成し遂げれば、2024年は羽野にとってきっと明るすぎる1年となる。さあ、一気に決めてやれ!!