大ベテラン増成富夫(53=岡山・66期)が31歳下の新人を撃破した。初手で4番手を確保すると、最後まで脚をためる。123期の松田昂己が先に抜け出すと、それを目標に直線大外から突き抜けた。
629勝目に同県の後輩たちは拍手で出迎え。増成は「1番車だったし、踏み合わずに4番手でじっとしておこうと。自分だけ脚を使っていなかったので、2着まではあるかなと思っていた。アタマまで届くとは思っていなかった。2番の子(松田)は22歳でしょ。ウチの子は23歳だからね。それよりも下か~(笑い)」とご機嫌だった。3場所前の地元玉野以来となる決勝。メンバーを見渡すと「新人が2人おるんか~。魅力的やな」と記者を驚かす。すぐさま「ウソ(笑い)。単騎でやるよ」と健在のタテ脚勝負を決意した。