【大いに気になる】役者がそろった。羽田盃指定競走「クラシックチャレンジ」が8日、大井で行われ6番人気のムットクルフェ(牡3=的場)が勝利。4コーナー2番手で直線に向くと、逃げ粘るスマイルモアをゴール前できっちり捉えた。「目標がいれば最後まで頑張ってくれる。調教で乗っていても疲れることはないし、体力がある」と矢野は充実した表情で振り返った。
馬主であるハッピーオーナーズクラブの代表、会田裕一オーナーは「矢野騎手が癖を全部把握してくれて力を引き出してくれた」と最敬礼。同クラブの同期で昨年のJBC2歳優駿3着馬ブラックバトラーも羽田盃を目指したが、出走はかなわず。それだけに「ムットクルフェが勝ってくれて良かった」と安どの表情を見せた。
父キングカメハメハという血統に着目して、JRAで未勝利だった母リンデンブリューテを会田オーナーが購入。自ら配合を考えてトビーズコーナーを父に選んだ。初子の死産という悲しみを経て、孝行息子が誕生。喜びはひとしおだ。
その後、羽田盃の選定馬が発表。中央、地方の精鋭16頭の中にムットクルフェも名を連ねた。同クラブのウェブサイトには「打倒中央」の文字。中央の強豪に目標を定めて、あっと言わせるシーンも!?会田オーナーの情熱の結晶が3歳ダート3冠を盛り上げる。