【函館記念】ホウオウビスケッツ天井知らず!Wコースで2馬身突き抜けた、岩田康「いい動き」
2024年07月11日 05:23
競馬
岩田康は「いつも動くんでね。ただメンコ(覆面)をしている効果で、巴賞の時よりも落ち着いていた。体もグッと良くなっているし、中1週なのにいい動きだった」と確かな手応え。函館に駆けつけた奥村武師も「良かったですね。馬は元気いっぱい。中1週でも巴賞がダメージがない競馬だったので、馬がケロッとしている」と目を細める。
昨春ダービー(6着)で勝ち馬タスティエーラから0秒2差の実績馬。ただ、1年以上収得賞金(競走条件を区分するための賞金)を加算できず、巴賞は“背水の陣”だった。問答無用に逃げて圧勝。鞍上は「絶対に勝たなければならなかったので、ゲートも出した」と振り返る。巴賞Vで賞金加算、函館記念のゲート入りがかなった。
明け4歳の成長期。ダービーで近くにいたソールオリエンス、ベラジオオペラは今春G1で好走した。ビスケッツも悲願の重賞初Vはもちろん、G1再進出が夢だ。岩田康は「ダービーは折り合って、あれだけ走っている。燃え過ぎずに2コーナーまでうまく運べれば」と闘志を燃やした。指揮官も「前回の追い切りより落ち着いているので滞在効果もあると思う。重賞を獲れるだけの馬。決めつけずリズム良く運べれば。ハンデ(57・5キロ)を乗り越えて頑張ってほしい」と人馬に託した。メンバー屈指の充実で、05年エリモハリアー以来の巴賞1着→函館記念1着をつかみ獲る。