【松戸競輪 サマーナイトフェスティバル 直前展望】目玉はGP切符を見ている地元・岩本俊介!
2024年07月11日 18:11
競輪
気温とともに調子を上げてきた選手たちにも注目したい。まずは、脇本雄太(35=福井・94期)。取手記念は決勝こそ関東作戦に敗れたが、準決で10秒7のバンクレコードタイをたたき出した。どうしても腰、体との相談にはなるのだろうが、脚力なら輪界一は誰もが知るところ。取手からさらに回復しているようなら、19年にダービー完全Vを果たした舞台で最強を証明するだろう。
北の追い込み2人もアゲアゲだ。佐藤慎太郎(47=福島・78期)は今年ここまで67走と、S班の中で断トツの出走数。47歳とは思えないタフさだが、どうしても上積みというものは感じなかった。ただ、前回の小松島記念では1、1、2、2着で昨年9月の豊橋以来となる節間2勝。間違いなく今年1番の動きだった。稀代のエンターテイナーにフェスティバルはお似合い。前回の勢いそのまま走りはもちろん、勝利者インタビューでも盛り上げてほしい。
もう1人は守沢太志(38=秋田・96期)。赤パンを脱いだ24年、確かに序盤は存在感がなかった。ただ、取手で「今年1番いい伸びだった」と自身が満足する動きを披露。キレキレの差し脚が戻ってきている。松戸が先行有利なのは間違いないが、自力が外々を踏むばかりに内がぽっかり空くことがある。そのゴールデンコースに今の出来で迷わず突っ込めば…。何度も目の前まできたビッグ制覇が待っている。
最後に石原颯(24=香川・117期)にも触れておきたい。今年はここまでF1で4Vを含め28勝と1着を量産。直近4カ月では勝率76・1%と今回参加予定選手の中で断トツの数字を誇る。いい時と悪い時の差がはっきりしているが、今は間違いなく「いい時」。清水裕友(29=山口・105期)、松浦悠士(33=広島・98期)の援護があれば、決勝まで進んでもおかしくはないだろう。初日から注目したい! (渡辺 雄人)