【ボートレース・第135期修了記念競走】吉田一心が養成所チャンプ「子供たちに夢を与えるレーサーに」
2024年09月20日 15:45
ボートレース
スタートはコンマ28の6番手。何とか先マイには成功したが、2コースから差してきた鈴木のへ先がバックでかかる。それでも慌てない。2Mでは全速ターンを繰り出して、一気に先頭へと躍り出た。最後まで気を緩めることなくVゴールを駆け抜け、135期の養成所チャンプの座をつかんだ。
「最高に気持ちいいです。インになったので他の艇を気にせずに、自分のターンをするだけだと思っていました。差されてしまっていたけど、この位置なら2マーク勝負できると思っていたので、焦らずに勝負することができました」
夢は幼少期から決まっていた。祖父、祖母に連れていってもらったボートレース住之江。迫力のエンジン音、スピードに圧倒された。近い目標選手としては同じ大学(関西大)でもある石本裕武の名前を挙げる。
「石本さんは文武両道でやられていて尊敬しています。超えられるように頑張りたい。小さい頃に夢を抱いたように子供たちに夢を与えられるレーサーになりたいです」
デビューは11月16日から始まる住之江。ハイレベルな大阪支部の一員として、ファンの心をわしづかみにするレーサーとなるに違いない。
◇吉田 一心(よしだ・いっしん)2004年(平16)3月25日生まれ、大阪府堺市出身の20歳。リーグ勝率7.33。リーグ第5戦でV。関西大休学中。長所「ポジティブ」。好きな言葉「努力は一番の近道」。趣味は野球観戦。1メートル71、53.5キロ。血液型B。