本田弾から4発!若手突き上げもエースがゴールで結果出した
2015年06月12日 05:30
サッカー
サッカー日本代表は11日、横浜市の日産スタジアムでイラク代表と親善試合を行い、4―0で快勝した。前半5分にFW本田圭佑(28=ACミラン)が先制ゴールを挙げ、大勝の口火を切った。3月27日のチュニジア戦以来、2試合ぶりとなる代表通算29得点目を決め、16日のシンガポール戦(埼玉)から始まる18年W杯ロシア大会アジア2次予選に弾みをつけた。
やはり主役は本田だった。前半5分、柴崎が出した浮き球のパスを前線で受け、DFを背負いながらゴール前に進入。そして左足を強振した。DFの触れない位置から放たれたボールは、GKの届かないゴール右隅に決まった。「タイミング良くスペースにボールが出たので。何とか決められて良かった」と日本代表のエースは胸をなで下ろした。
進化の証だった。DFラインの裏を狙って相手ゴールを陥れた。ハリルホジッチ監督が求め続けた形。「ああいう形が増えてきているのは、アタッカーとして着実に階段を上っている実感がある。スピードがそこまでない選手は、回数やしつこさ、相手の背後を取ったり。そこで生きていくしかない」と話す。
ザッケローニ監督時代はトップ下を主戦場としてきたが、現在は所属するACミランでも日本代表でもポジションは右サイド。スピードでは劣る相手にも、FWとして生き抜くために磨いてきた動きだしで勝った。チームとしてもイラクとの過去10度の対戦で最大得点差は3。「チームとしても攻撃的に進化している証拠」と手応えを感じ取った。
若手の突き上げを刺激に、より高みを目指す。この日も、柴崎、宇佐美、原口ら20代前半の選手が得点に絡みアピールした。「若い選手が結果を出し始めているので、自分たちも競争に勝っていかないといけない、というのはある」と後輩の足音を背後に感じている。ただ、あす13日に29歳を迎えるが「(自分の)目標ははるか先にある。そこへの到達を考えれば、成長が遅すぎる」と自身の成長曲線をさらに右肩上がりにしていくつもり。簡単に自らのポジションを若手に譲るつもりはない。
W杯ロシア大会へ向けたアジア2次予選は16日のシンガポール戦から始まる。「シンガポールも同格以下という評価なら、数値的なものも求められる。(この日の)4―0に満足せずにさらに得点を重ねられるように」と次戦も大量得点を狙う考えだ。岡崎が得点した場面でも、アシストした宇佐美の右前方を走ってDFを引きつけるなど、見えないところでも貢献した。それでも満足感のない金髪のエースに、死角は見当たらない。
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