ファンペルシー、ナニ…トルコリーグ 続々大物加入の背景とは
2015年09月01日 13:50
サッカー
細貝が自身のブログで「トルコリーグは近年素晴らしいスピードでレベルアップしていて、世界的に素晴らしい選手もたくさんプレーしています」と説明したように、近年は大物が加入することでリーグへの注目度は高まっている。特に今夏は、ビッグネームが続々と移籍。昨季王者ガラタサライはドイツ代表FWポドルスキ、同2位フェネルバフチェはファンペルシーとナニ、同3位ベシクタシュはドイツ代表FWゴメスらを補強した。
3強以外でも、2部から昇格したアンタルヤスポルは元カメルーン代表FWエトオを獲得するなど、各クラブが積極的に補強を行った背景には外国人枠の緩和がある。これまでは登録メンバー28人のうちトルコ国籍以外の選手と契約するのは8人が限度だったが、今年1月には14人まで認められるようになった。
また年俸490万ユーロ(約6億6600万円)と伝えられるファンペルシーら、トルコのクラブが高年俸選手を獲得する一助となっているのが所得税率だ。トルコ紙ザマンによると、トルコの税率は15%で、52%のスペイン、47.9%のイタリア、47.5%のドイツ、45%の英国など主要リーグに比べて大幅に低い。欧州では選手の所得税をクラブ側が負担するのが一般的。例えば年俸1億円の選手を獲得する時、トルコのクラブが負担するのは1500万円で済むが、英国の場合は4500万円もかかる。国際的に選手争奪戦となったような場合は、税負担の軽いトルコのクラブの方がより高い年俸をオファーできる可能性が高い。
12~13年にはガラタサライが欧州CLでトルコ勢最高タイとなる8強入りするなど欧州舞台でも台頭。サポーターによる暴力問題も減少傾向にあり、スター選手の加入によってリーグのステータスはさらに高まることになりそうだ。