スタイル貫き流れ変えた広島 G大阪試合運びにまずさ 中田浩二氏分析

2015年12月03日 10:13

サッカー

スタイル貫き流れ変えた広島 G大阪試合運びにまずさ 中田浩二氏分析
<G大阪・広島>後半ロスタイム、起死回生の同点ゴールを決める佐々木(中央)
Jリーグチャンピオンシップ決勝第1戦 広島3―2G大阪
(12月2日 万博)
 G大阪の終盤の試合運びのまずさが逆転負けにつながった。後半46分に追いつかれたが、そこから試合をどう終わらせるのか、はっきりしなかった。今野がスローインを素早くやって「点を取りにいく」意図が見えたが、逆に簡単にボールを奪われて決勝点を決められた。第1戦だし、退場者を出して10人になっていたこともあり、ボールをキープして時間を使い、2―2のまま終わらせた方がよかった。

 広島の終盤の攻めは見事だった。佐々木の同点ゴールの場面は、柴崎がFKで直接ゴール方向を狙える位置だったが、青山に出して相手GKやDFの目線を変えさせたことで一瞬の隙を生んだ。攻撃のスイッチを入れる青山が抑えられていたが、サイドからのカウンター攻撃を繰り返し、スタイルを貫いたことが最後に試合の流れを変えた。これで広島が有利になった。精神的にも余裕が出るし、G大阪は第2戦で2点以上取らなければならないので、どこかでバランスを崩して攻めにいく必要がある。広島の守備が安定しているだけに、簡単には失点しないと思う。(元日本代表DF)

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