青森山田 ロングスローから2得点!原山がV弾“アシスト”
2016年01月01日 05:30
サッカー
飛び道具で劇的な逆転劇を呼び込んだ。2―2で突入した後半ロスタイム、左サイドからのスローインの好機で原山が魅せた。長い助走から両腕を振り抜くと、低い弾道のボールがゴール前に飛んだ。混戦からのこぼれ球を高橋が左足で蹴り込み決勝弾。原山は0―2の前半39分にも右サイドから30メートル強のロングスローで、湘南入り内定の神谷の得点を演出。勝利の立役者となり「自分は技術が高いわけではない。戦う姿勢、声、ロングスローで貢献したいと思っていた」と胸を張った。
最長飛距離は約40メートル。低い弾道、山なりの2つの球種を使い分ける。原山がロングスローに目覚めたのは小学生時代。練習試合でファウルスローを連発して、監督から「ちゃんとできるようになるまで一緒に練習しなくていい。ひたすら投げておけ」と命じられた。全体練習から外れて壁に向かって黙々とスローインを続けるうち「コツをつかんだ」。ソフトボール投げ60メートル超を記録する地肩の強さもあり、職人としての地位を築いた。
昨年度の全国選手権は控えだったが、スローインの場面で途中出場してアシストを記録。今年は仙台入り内定の1メートル89の常田、1メートル90の近藤の長身センターバックの存在もあり破壊力は増している。黒田監督も「ロングスローは得点源の一つ」と期待。原山は「何本か手が滑って狙い通りの位置に投げられなかった」と反省も忘れない。優勝候補の初戦敗退危機を救ったロングスロー。サッカーは足だけでやるもんじゃない。
◆原山 海里(はらやま・かいり)1997年(平9)11月1日、埼玉県生まれの18歳。父は野球経験者だったが、母の薦めで幼稚園の時に初めてボールを蹴る。上尾大石SSS、クマガヤSCを経て青森山田高に進学。ポジションは右サイドバックで、好きな選手はラーム(バイエルンM)。50メートル6秒9。1メートル74、68キロ。血液型A。
▼大社FW桑垣主将 FWとして2得点できたのは良かったが、主将としてチームを勝たせられなかった。失点するまではいい流れで自分たちのサッカーができたのは良かったと思う。
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