最後はヒヤヒヤの長谷川監督「何とか頼む!と思って」猛攻かわし優勝
2016年01月01日 16:35
サッカー
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会は1日、東京都調布市の味の素スタジアムで決勝戦が行われ、昨季3冠王者のG大阪がFWパトリック(28)の2得点で浦和に2―1で勝ち、大会連覇を達成した。G大阪の天皇杯制覇は2大会連続5度目。ともに2位に終わったナビスコ杯、J1リーグ戦の雪辱を果たして今季最後のタイトルをものにした。
終盤は浦和の猛攻に遭いながら1点差で逃げ切ったG大阪の長谷川健太監督(50)は「いやぁーっ…何とか頼む!と思って見ていました」と苦笑い。そして、「選手が決勝で絶対に勝つんだという強い気持ちでやってくれたことがこの最高の結果につながったと思います」と誇らしげに笑った。
2005年から10年まで率いた清水監督時代には、チームを強豪に育てながらも6年間で無冠。天皇杯では2度決勝で涙を飲んだ。だが、G大阪では就任1年目の13年にJ2優勝を果たすと、14年はJ1昇格即3冠の偉業を達成。優勝した1年前の天皇杯は決勝が12月に行われたため、伝統の“元日決勝”での優勝は監督人生で初の感慨深いものとなった。
今季は鹿島に屈したナビスコ杯準優勝に続いて、下克上で進出したCS決勝では広島に敗れて年間2位。最後の“1冠”に懸ける思いは監督も選手もことのほか強く、「選手が、何とかサポーターに最後に優勝の味をということで頑張ってくれた結果がこういう結果につながった」と目を細めた。
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