高倉なでしこ“初黒星”雷雨で打ち切り 0―2に指揮官もカミナリ
2016年06月07日 05:30
サッカー
思わぬアクシデントで幕を閉じた。世界ランク7位のなでしこジャパンは米クリーブランドで5日、同1位の米国代表と親善試合第2戦を行った。試合は0―2の後半31分に雷雨で中断。競技途中のままサスペンデッドとなった。試合の成立はFIFAが判断する。高倉麻子新監督(48)の初遠征は、1分け“1敗”で終戦。数多くの課題が浮き彫りとなった。
真っ黒な雲が空を覆い、雷鳴がとどろく。当たると痛いほどの雨がピッチを叩いた。0―2の後半31分。敗戦の色が濃くなっていく最中、反撃の余地さえなく試合は打ち切られた。「自分たちの今できること、できないことがはっきりした。個人のサッカーの質に立ち返って、本人たちがもう一歩上に行く努力をしないと難しい」。初陣では3―3と健闘したイレブンへ、この日の高倉監督は静かな“雷”を落とした。
2日(日本時間3日)の初陣より勢いを増した相手の猛攻に、日本は序盤から苦戦した。「プレスをかける自分たちのやりたいサッカーを、相手にやられてしまった」と指揮官。中盤を制圧され、日本の右サイドの裏を起点にピンチを招く。前半27分にFKのクリアミスから失点。後半17分には中盤で球を失ってDFの背後を取られ、モーガンに決められた。
第1戦とは打って変わり、浮かび上がった課題。「相手のプレッシャーをはがすことができないので、いいボールの動かし方ができない」「タイミングも前と後ろで合わず、ビルドアップも不安定」「中盤でつないで展開していこうとしたが、受ける技術が足りない」――。指揮官は次々と修正点を挙げていった。
ただ、課題が鮮明となったのも、世界女王に対し積極的な起用で臨んだからこそ。岩渕、阪口、熊谷、宇津木を除き先発7人を変更。GK池田以外の19人をこの2戦でピッチに送り出した。センターバックで代表初出場の高木が巧みに寄せてボールを奪うなど個の部分で収穫もあった。
「ここはスタート。フィジカル的な要素はもちろんだけど、技術的なことや状況の中での判断をもっと考えてプレーしていかないと。そこは要求したい」。実力差を突きつけられた新生なでしこの船出。これもまた、女王となるための天の配剤なのかもしれない。
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