元日本代表MF水野「もう一花」 新天地・鳥栖に恩返し誓う
2017年02月08日 10:35
サッカー
しかし、10年途中に当時J2の柏に復帰後は前十字じん帯損傷など度重なるケガもあって定位置を保証されず、「常に出ていたのは20代前半。コンスタントに出られていない」。昨オフに仙台を退団して以降は移籍先が決まらず悶々(もんもん)とした日々を過ごした。そこへ届いた鳥栖からのオファーだけに「もう一花咲かせたい」と恩返しを誓う。
チームには同学年の元日本代表FW豊田、名古屋から加入した1学年上のMF小川と同世代が多い。「そういう部分から溶け込んで、お互いがどういうプレーをするか理解しながらやりたい」。一方でA代表入りが期待されるMF鎌田、FW小野とホープも多く後輩への助言は惜しまないつもりだ。「年齢もある。それをやる(経験を伝える)のも大事」と語る。
MFのポジション争いはし烈だ。小川はライバルとなり、川崎Fから移籍の原川らとも競う。「まだ、状態は50%ぐらいですよ。こなしていく感じです」と謙遜したが、その目は開幕をしっかりと見据えていた。(杉浦 友樹)
▼水野 晃樹(みずの・こうき)1985年(昭60)9月6日、静岡県生まれの31歳。清水商(現清水桜が丘)から04年に市原(現千葉)に入団。08年にセルティック(スコットランド)に移籍し、中村俊輔(磐田)とともにプレーした。10年6月に柏へ移籍し、甲府、千葉、仙台を渡り歩く。J1リーグ戦では通算148試合で19得点。1メートル73、66キロ。利き足は右。