柏 ドローン効果で圧倒!J初導入、空撮分析し連携強化
2017年02月12日 05:30
サッカー
今季目標はACL出場権獲得の3位以内。上位進出への秘策が、指揮官が「画期的」とうなるドローンだ。今季から紅白戦や練習試合を上空から撮影し、ミーティングで活用。DF中谷は「ゲームの映像みたいで見やすい。ピッチ全体の状況が分かるので逆サイドのポジショニングやサボっている選手が明確になる。最初は“ブーン”という音が気になりましたが、慣れました」と説明した。プレミアリーグのエバートンなども導入するシステムを、柏がJクラブでいち早く採用した形だ。
鹿児島合宿の練習試合はJ3鹿児島に3―0で勝ったものの、鹿屋体大に2―4、清水に1―3で敗戦。仙台から加入したハモン・ロペスら新戦力が融合に苦しんだが、ドローン効果もあり、この日は上々の連係を見せた。大谷主将は「キャンプの時より全体の関係性は良くなっている。Jリーグ開幕までに上げていければ」と手応え。昨季は終盤の失速で8位に終わったが、今季は最終節まで優勝戦線から“どろん”するつもりはない。
◆スポーツ界のドローン事情 近年、ドローンの活用は活発化しており、プレミアリーグのエバートンなどが練習の空撮を導入している。米プロフットボールNFLは試合開催日の空撮認可を取得。スタジアムと駐車場の上空を飛ばせるが、スタジアムに観客が入っていない時間帯に限定され、試合中は撮影できない。15年の南米選手権ではチリ代表が非公開練習を報道陣に空撮されて、サンパオリ監督が激怒して練習を一時中断するなどトラブルも発生。「ドローンサッカー」などドローン自体を使う新スポーツも登場している。