伊代表FWベロッティ 8分ハット!史上最高移籍金で争奪戦へ
2017年03月07日 11:30
サッカー
加入2季目で初めて主将を任された試合を自らの活躍で飾った。愛称はガッロ(おんどり)。ゴール後に手のひらを額に当てるトレードマークの鶏冠(とさか)パフォーマンスは古巣相手に封印し「僕をリスペクトしてくれたパレルモファンを不快にさせたくなかった。3得点は同僚のおかげ」と控えめに喜んだ。ミハイロビッチ監督は「リーグ最高のFWだが、満足してほしくない。もっと成長できる」とさらなる期待を寄せつつ「彼に1億ユーロ(約120億円)以上の価値があるのは明らか。会長に移籍金の値上げを相談しなくては」と語った。
トリノが心配するのはエースの引き抜きだ。昨年12月に契約を21年まで延長した際に契約解除の違約金(移籍金)を1億ユーロに設定。カイロ会長も「もし今日設定するなら1億5000万ユーロ(約180億円)。そんな大金を出すクラブは現れないでほしい」と懸念を示したが、若き点取り屋は今夏移籍市場の目玉だ。
欧州のメディアでは既にビッグクラブによる争奪戦の様相を呈している。昨季の欧州CLを制したRマドリードのほか、チェルシー、マンチェスターU、マンチェスターC、アーセナルなどのプレミアリーグ勢、ドイツ王者バイエルンM、フランス王者パリSGなども獲得に動いていると伝えられている。評価とともに移籍金は高騰しており、昨年8月にユベントスからマンチェスターUに移籍したフランス代表MFポグバの1億500万ユーロ(当時約119億円)を超え史上最高となることが濃厚。15年にパレルモから加入した際の移籍金は750万ユーロ(約9億円)だったが2年弱で10倍以上に値上がりした。
昨年9月にデビューしたイタリア代表でも5試合3得点と活躍。アズーリの新エースが今月24日のW杯欧州予選アルバニア戦、同28日の親善試合オランダ戦で得点を挙げれば、争奪戦はさらにヒートアップすることになりそうだ。
◆アンドレア・ベロッティ 1993年12月20日、イタリア・ミラノ近郊カルチナーテ生まれの23歳。アルビノレッフェのユースから12年に当時セリエB(2部)のトップチームに18歳で昇格。12〜13年はクラブの降格にともない3部でプレー。13年に当時セリエBのパレルモに移籍し14〜15年のセリエA昇格に貢献。15年夏にトリノに移籍した。1メートル81、72キロ。利き足は右。