独ジャーナリストが語る長谷部 金字塔の礎になった練習ノート
2017年03月07日 08:12
サッカー
長谷部は33歳にして毎試合先発に名を連ねているが、単なるまとめ役というわけでもない。インテリジェントであるだけでなく、豊富な運動量でピッチを走り回り、とてつもない献身を見せる。長谷部は監督がチームに欲しいと思うようなタイプの選手だ。いつも奥ゆかしい彼は、25日のヘルタ戦でも10季目で234試合目のブンデスリーガ出場について流ちょうなドイツ語で謙遜した。ボルフスブルク、ニュルンベルクでもプレーしてきた彼にとって、今季はキャリア最高のシーズンだろう。
コバッチ監督は「以前ザルツブルク(オーストリア)で宮本恒靖(現G大阪U―23監督)とともにプレーしたが、彼は日本代表の主将を長く務めたアイコン(象徴的存在)だった。ハジ(長谷部)には言ったんだ。“今度は君がアイコンになるんだ”とね」。そして彼はドイツで新たな記録保持者になった。
◆トビアス・シェヒター 1970年生まれ。高級紙「南ドイツ新聞」や一般紙「taz」などに寄稿するフリーランスのジャーナリスト。フランクフルト、ホッフェンハイム、マインツなどを担当。現役時代はカイザースラウテルンのセカンドチームなどでプレーした。