浦和MF長沢 リーグ戦初先発で1A ハリルJ候補に急浮上
2017年10月23日 05:30
サッカー
ドイツでもまれた下半身が武器だ。14〜15年とケルンに在籍。日々、日本より緩い芝の上で練習を積み、強さが培われた。「(ドリブルの)重心の低さ、アジリティーがストロングポイント」と長沢。台風21号の影響で水分を多く含んだ芝の上でも強じんな下半身は崩れない。質の高いプレーを見せた。
視察した日本代表のハリルホジッチ監督も新発見に喜びを隠さなかった。「今日の試合の中から次の合宿に呼ばれる選手がいてもおかしくない。長沢は攻守でプレーのボリュームが多い。私にとっていい発見」と明言。11月の欧州遠征で初招集の可能性を示唆した。伝え聞いた長沢は「見てくれているのはうれしいですね」と話した。
今季、期限付き移籍先のJ2千葉から加入した。当初は出番に恵まれず、ペトロヴィッチ前監督の下では人生で初めてセンターバック、サイドバックで起用されることもあった。「いい経験です。サッカーは人生そのもの。出番がなくても準備することが重要」と長沢。引き分けに終わり、ACL出場圏内(3位)への浮上が厳しくなる中、長沢の台頭は明るい材料となった。
◆長沢 和輝(ながさわ・かずき)1991年(平3)12月16日、千葉県生まれの25歳。八千代高から専修大に進学。13年には特別指定選手として横浜でプレー。13年12月、当時ドイツ2部のケルンに加入。15年までに同1部で11戦、同2部で10戦に出場。15年末、浦和に完全移籍も、16年はJ2千葉に期限付き移籍し41戦4得点。今季から浦和に復帰。1メートル72、68キロ。