「世界一」語った4年前…勝利求めるハリル監督の姿勢に異論はないが

2017年11月23日 11:40

サッカー

「世界一」語った4年前…勝利求めるハリル監督の姿勢に異論はないが
W杯へ日本代表とハリルホジッチ監督(中央)はどのように戦うのか Photo By スポニチ
 可能性を感じることはできた。日本代表は今月上旬の欧州遠征でブラジルに1―3、ベルギーに0―1で敗戦。12月1日のW杯抽選会で最もランクの高いポット1に入る強豪に連敗したが、守備を固めて速攻を狙う戦術が機能する時間帯もあった。セットプレーや偶発的に生まれたチャンスからしか決定機は作り出せなかったが、ベルギー戦は5回やれば1回はドローや勝利に持ち込めるのではないか、と思わせた。
 14年W杯ブラジル大会はポゼッションを重視するスタイルを貫く真っ向勝負を挑み、コートジボワールに1―2、ギリシャに0―0、コロンビアに1―4で1次リーグ敗退。13年コンフェデ杯ではブラジルに0―3、イタリアに3―4、メキシコに1―2で敗れており、ザックジャパン時代は世界舞台の公式大会6試合で大量15失点を喫している。

 日本が1次リーグ突破を狙うには、守備を固めて“ラッキーパンチ”での得点を待つのが現実的。16強に進出した10年W杯南アフリカ大会も1次リーグ第3戦のデンマーク戦で本田、遠藤の2人が揃って直接FK弾を決めるミラクルが起きなければ決勝トーナメントに進出できていたかどうかは分からない。

 サッカーは勝てば官軍。プロ化から、まだ25年余りの日本が世界で存在感を示すためには、美しさを求めるより、なりふり構わぬ形で勝利をつかみにいくことが必要になる。ゆえに、ハリルホジッチ監督のスタイルに異論はない。ただ、4年前を思い出すと、現状が少し寂しくもある。本田が「世界一」を公言し、長友が「バロンドール」を目標に掲げていた、4年前を。(木本 新也)

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