【富士ゼロックス・スーパー杯 C大阪3―2川崎F ( 2018年2月10日 埼玉スタジアム )】
C大阪は選手がそろい、川崎F、浦和、鹿島とともに優勝争いに加わるだろう。先制点はボランチの山口が決めたが、足の振りがコンパクトで速く、パンチ力のあるシュートだった。
攻守の軸になっているが、逆に山口に頼る比重が高くなりすぎて、欠場したときにチームのリズムが崩れないか気になるほど。全体的にも中盤の守備力が上がり、コンパクトで組織的に素早くボールを奪えるようになった。攻撃面でも杉本、柿谷、清武ら得点を決められる選手が多く、流れるようなパスワークから点も取っていた。尹晶煥(ユンジョンファン)監督の戦術もよく浸透しており、チームとしての完成度も上がってきた。
川崎Fはまだ仕上がっていない感じで、これからだろう。選手層が厚くなったが、ボールをきちんとつないでいたものの、次の手がなかなか見えなかった。これはもう少し時間がかかる。途中出場で点を決めた大久保も嗅覚が素晴らしい半面、消えている時間が長く、フィットするにはもう少しかかりそうだ。(元日本代表監督)