ハリル監督「夢は銀座パレード」も内実は悲壮…かん口令を示唆
2018年03月27日 05:30
サッカー
チームは欧州組を招集した試合で最近4試合勝利がない。指揮官にはコートジボワールを率いた10年に、W杯開幕まで3カ月余りの時期に解任された過去がある。日本協会からバックアップを約束されているとはいえ、8年前の記憶が頭をよぎる状況。トラウマ克服のためにも、ウクライナ戦は結果にこだわる。
低迷打破へ、キーワードに掲げたのが「団結力」。練習前の円陣では「団結しよう!」と連呼した。1―1の引き分けに終わった23日のマリ戦後は、選手から采配を疑問視する声が噴出。指揮官は「結果が出なければ、監督の指示が理解できないという意見は出てくるが、それはどの国も同じ。問題は内部で解決する。外部に対する発言は良くない」と、かん口令を敷く可能性も示唆した。
ウクライナはW杯本大会1次リーグ第3戦で対戦する仮想ポーランドとなる。日本は1次リーグを突破した02年日韓大会、10年南アフリカ大会はともに第3戦に勝利。14年ブラジル大会も第3戦でコロンビアに勝っていれば結果的には16強に進出していた。指揮官は「ウクライナはマリよりもレベルが高い。選手には結果を求めた。W杯出場が懸かっているくらいの気持ちで戦う」とし、「私は慢性的に不満を抱えている。なぜなら勝利に飢えているからだ」と語気を強めた。今遠征後の代表活動は5月21日からの国内合宿の予定。銀座に向けて、負の連鎖を断ち切りたい。