初のW杯出場へ!森岡亮太 異国で手に入れた“戦える”肉体とメンタル改革
2018年04月25日 10:40
サッカー
神戸に在籍していた12年、西野監督の下でプレーした。当時はうまさが際立つ技巧派。だが“戦える”トップ下に変貌した自負とプライドがにじみ出る。海外に来て2年3カ月。その間に力を入れてきたことが2つある。1つ目は肉体改造だ。
「神戸の時もしていたけど海外にきて質も量も変わった。元々そこまで筋トレはガッツリはやっていなかった。日本はフィジカルがなくてもできたから。でも海外ではできない。技術も生きない。つぶされてもファウルにもならないし、戦うしかない状況だった」
15年ラグビーW杯イングランド大会の日本代表トレーナーに師事。イメージしたのは、ラグビー日本代表の五郎丸歩(32=ヤマハ発動機)のような、しなやかな筋肉だった。
「ラグビーはパワーと速さの両方を伸ばさないといけない。基本的にボクのやり方はそっちに近い。特に上半身の筋肉を鍛えた。フィジカルコンタクトもそうだし、走るのも上半身が大事だったりする。日本にいたときは上半身がなかったので、そこは意識しました。五郎丸? そういう体づくりをやっている。そこのやり方を採り入れていないと、ここまで来ていないと思う」
2つ目がメンタル改革だ。きっかけはポーランド2年目。開幕から結果が残せず先発から外れた時があった。
「その時に考え方を変えました。ポジティブが良いとは分かっているけど、ずっとポジティブな人はいない。だったら考え方を違う方向に向けようと。今の環境、状況を恵まれていると考えよう、感謝しよう、と。試合に出ていなくてもサッカーができる。自分が選んだ道を進んでいる。これは恵まれている、感謝できる環境です。そういうのを日常生活から探していた。他の人が見たら“良いことなん?”という出来事も“自分には良いこと”と捉えるようにして、書き留めたりした。考え方を全部変えていったら、すぐに状況が好転したんです」
W杯まで残り2カ月。日本代表とは、W杯とは森岡にとって、どんな位置付けなのか。
「常に“W杯優勝”という思いを持ち続けています。それも自分がメンバーになって優勝する、と。頂点をモチベーションの置きどころとして、そこにどれだけ近づけるか。そのためにはクラブで一日一日変わらずやるだけ。週末の試合に向けて準備していきます」
◆森岡 亮太(もりおか・りょうた)1991年(平3)4月12日生まれ、京都府城陽市出身の27歳。久御山高―神戸―ウロツワフ―ワースランドベベレン―アンデルレヒト。14年9月5日のキリン杯ウルグアイ戦でA代表デビュー。国際Aマッチ通算5試合、無得点。1メートル80、70キロ。右利き。
おすすめテーマ
2018年04月25日のニュース
特集
サッカーのランキング
-
磐田痛っ!中村俊輔が肉離れ 2カ月連続の負傷離脱
-
長友佑都 リバプールのサラーに驚き「覚醒しすぎやろ。バチバチ勝負していたのが懐かしい」
-
スカパー、27日ハリル氏“怒りの会見”無料生中継を決定
-
中田英寿氏のこだわり 試作品キットカットに「あと酸っぱさを0・01欲しい」
-
川島永嗣 W杯へ危機感と覚悟「繁栄か衰退か―決めるのは自分たち」
-
ガンバ東口 ケガは全治3〜4週間、初のW杯出場へ早期回復がカギ
-
実績十分!セレッソ清武 2大会連続のW杯出場へ復調ムード
-
「おまえはあかんやろ」と…杉本健勇 W杯は夢つないでくれた仲間へ恩返しの舞台
-
初のW杯出場へ!森岡亮太 異国で手に入れた“戦える”肉体とメンタル改革
-
宇佐美「オレはこんなもん」自らの限界知って変わった戦い方 W杯へも気負いなし
-
西野ジャパン 日本屈指の“守備職人”G大阪MF今野を重宝!?
-
前節デビューの大宮MF奥抜 スタメン定着意欲「イメージ通りできた」
-
リバプール5発先勝、ローマ圧倒 サラー2発 欧州CL準決勝
-
代表返り咲きへ意欲!川又&航基 長崎戦で“2トップ弾”狙う
-
初陣サプライズある!浦和“オズのカーテン”完全非公開で調整
-
今季初!川崎F アウェー鳥栖戦へ2戦連続同じ11人で臨む
-
鹿島 新配置で12位から浮上へ!土居「苦しい状況を変える」
-
杉本 ホーム仙台戦で記念弾狙う「自分の仕事を果たしたい」
-
ガンバ三浦 今季初の連勝誓う「東口の分まで頑張りたい」
-
東口 右頬骨折で全治3〜4週間、W杯メンバー入りへ希望
-
西野監督 柏―浦和戦を視察へ「今までの代表メンバーが中心」
-
ハリル氏とともに解任…ボヌベー前コーチ「W杯行けず残念」
-
なでしこFW岩渕 鼻を手術へ…V貢献アジア杯での骨折が判明
-
長谷部 残りのリーグ戦出られず…最大4試合の出場停止処分に
-
フローニンゲン 堂安の完全移籍を発表!21年夏まで3年契約
-
FIFA 5月に臨時会合を開催、クラブW杯拡大など承認へ