本田圭佑、きょう豪デビュー “救世主”と期待も大誤算…日本で試合中継なし
2018年10月20日 10:00
サッカー
Aリーグの大きな課題は観客減少だ。シドニーFCに元イタリア代表FWデルピエロが在籍した2013〜14年シーズンのリーグ平均入場者数は1万3479人だったが、昨シーズンは1万926人と5季連続で減り続けている。そこでリーグは人気回復のためにスター選手の獲得に動いた。元スペイン代表のMFイニエスタ(現J1神戸)、同FWフェルナンド・トーレス(現J1鳥栖)らも候補に浮上した中で、最終的に白羽の矢が立ったのが本田だった。
オーストリア協会のギャロップCEOは「本田の経験、実力、そしてマーケッタビリティー(市場価値、商品価値)は、アジアと世界においてAリーグのイメージと評価を大いに高めてくれるだろう」と“救世主”として大きな期待を寄せる。デルピエロの2倍以上とされる360万米ドル(約4億円)の高額年俸の半分以上をリーグと地元放送局が負担した一大プロジェクト。本田の活躍がチームだけではなく、リーグの浮沈の鍵を握るといっても過言ではない。
日本のファンにとって楽しみといえるのが、メルボルン・ビクトリーが昨季の年間王者として2019年のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)に出場すること。Jリーグチームと1次リーグで同組になれば、日本で本田のプレーが見られる可能性が出てくる。一方で残念なのが、開幕時点で日本での試合中継がないこと。ジャパンマネーを期待していたAリーグにとっても大きな誤算かもしれない。(記者コラム)