【明治安田生命J1第2節 川崎F1―1鹿島 ( 2019年3月1日 等々力 )】
川崎F・中村の先制点はFKを直接決めたが、壁の上からカーブをかけて落とす精度の高いキックで、GKが全く動けなかった。終盤にも知念に決定的なパスを出したように、38歳の年齢を感じさせない動きだった。止める、蹴るの技術がある上、戦術眼が素晴らしいので、多少体力が落ちてもトップレベルのプレーができる。
川崎Fはゲームを支配しながら開幕2試合で1点しか取れていない。原因はクロスの精度。中盤でボールをつなぎ、サイドに展開してゴール前に運ぶのが攻撃の形だが、左サイドからのクロスが精度を欠き決定機にならなかった。右からはいいクロスが入っていただけに、ここが課題だ。新外国人のレアンドロ・ダミアンは高さも技術もあり、ポストプレーがうまく、今後さらに戦力として期待できる。
鹿島は早い時間に失点したが、崩れることなくすぐに取り返したのは素晴らしい。しかし、昌子と西が抜けてDFが若くなったので、安定感を高めることが必要だろう。(元ジェフ市原強化部長)