西野朗氏のクラシコのスコア予想は…国王杯の結果を受け修正

2019年03月02日 18:10

サッカー

西野朗氏のクラシコのスコア予想は…国王杯の結果を受け修正
前日本代表監督の西野朗氏 Photo By スポニチ
 レアル・マドリードとバルセロナの伝統の一戦「クラシコ」(リーガ・エスパニョーラ第26節)は2日にマドリードで行われる。生中継するWOWOWでゲスト解説を務める前日本代表監督の西野朗氏が、両チームの中心である「10番」について語り、クラシコのスコアを予想した。
 バルセロナの10番FWメッシと、レアル・マドリードの10番MFモドリッチ。ともにバロンドールに輝いている両エースについて西野氏は「“10番対決”という観点からすれば、お互いが独特のプレーでけん引していることが、それぞれのチームの特徴にもつながっている」と両選手のチームに与える影響の大きさを指摘する。

 直前の2月27日にマドリードで行われた国王杯準決勝第2戦は、バルセロナが3―0でレアル・マドリードに勝利。メッシは国王杯クラシコでの初ゴールはならなかったが、西野氏は「シュート0は珍しいが、現状はいいと思う」とみる。クラシコ通算では40試合で歴代最多の26得点を挙げており「クラシコで常に目立つプレーをしてきた。大舞台になると何か違うパワーが出てくるのがメッシ。バルサに余裕がある中で、メッシらしくフィニッシュに絡んでいくプレーが出る可能性はものすごく感じる」とゴールの予感があるという。「メッシがボールを持っていなくてもレアルは常に警戒せざるをえない。相手を引きつけるので、メッシ1人で味方に数的有利な状態をつくれる」と“存在感”だけでもチームにアドバンテージをもたらすという。

 一方のモドリッチにについて、西野氏は能力を高く評価しているだけに、現状について「物足りなさを感じる」という。国王杯は「セーフティーにプレーしていた。インパクト的には従来のモドリッチではない。クロース、カゼミロと中盤のトライアングルの連携、パス交換が目立たなかったし、前線に飛び出すようなプレー、流動性もなかった」と振り返った上で「もっとボールに触れてゲームメークをしながら、最終的にはもっとアタッキングサードでの仕事を増やしたり、ミドルシュートを打ったりしてほしい。バルサのバイタルエリアをもっと攻略しないといけない」とより攻撃に絡むプレーに期待を寄せる。

 勝ち点57でリーグ首位のバルセロナは国王杯に勝った勢いでクラシコ連勝を狙う。勝ち点48でリーグ3位のレアル・マドリードはホームで屈辱のクラシコ連敗となれば、バルセロナとの勝ち点差が12に広がり優勝は絶望的となる。国王杯前に西野氏は「2―1でレアル勝利」と予想していたが、国王杯の結果を受けて「2―2」と修正。「国王杯がああいう結果だったので、バルサ有利となってしまうが、レアルも決して内容が悪かったわけではない。奮起を期待したい」と語った。

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