マンU3発8強!“絶望”ホーム0―2から史上初の逆転劇

2019年03月08日 05:30

サッカー

マンU3発8強!“絶望”ホーム0―2から史上初の逆転劇
後半アディショナルタイム、PKで大逆転突破を決め喜ぶラッシュフォード(左)(AP) Photo By AP
 【欧州チャンピオンズリーグ 決勝T1回戦第2戦   マンチェスターU3―1パリSG ( 2019年3月6日 )】 6日に2試合が行われ、11季ぶり4度目の優勝を狙うマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)が敵地でパリ・サンジェルマン(フランス)に3―1で勝利。2戦合計3―3としてアウェーゴール数で上回り、5季ぶりの準々決勝進出を決めた。第1戦ホームで0―2で敗れたチームが突破するのは大会史上初めて。またポルト(ポルトガル)はホームで昨季4強のローマ(イタリア)を延長の末に3―1で下し、2戦合計4―3で4季ぶりに8強入りを決めた。
 赤い悪魔が名門の底力を示した。選手として99年決勝で歴史に残る逆転劇を演じたOBのスールシャール監督は「これがマンチェスター・ユナイテッドの勝ち方だ」と誇った。

 1回戦から前倒しで導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が勝負の行方を変えた。第2戦で2―1とリードしたものの、2戦合計では2―3と敗退濃厚で迎えた後半44分、途中出場の19歳DFダロトがシュートを放った。相手DFキンペンベにブロックされ一度はCKと判定されたが、VARから助言を受けた主審がビデオを確認した結果、右腕に当たっており、判定がPKへ変更された。

 このPKを21歳のイングランド代表FWラッシュフォードが冷静に左隅に蹴り込み、2戦合計3―3。アウェーゴール数で上回り、史上初の第1戦ホームで2点差敗戦からの大逆転突破にイレブンは喜びを爆発させた。

 危機的状況だった。MFポグバが出場停止の上に、FWリンガードら主力に負傷者が続出し計10人が欠場。大ピンチを救ったのが、昨年W杯の日本戦で劇的な決勝点に絡んだベルギー代表のFWルカクだった。前半2分に相手パスを奪って先制点を決め、1―1の前半30分には元イタリア代表GKブフォンがはじいたこぼれ球に詰めて2点目。公式戦で3試合連続2得点のルカクは「チームの精神力が違いを生んだ。最後まで諦めない姿勢を見せられた」と胸を張った。

 主力不在の中、スールシャール監督はダロトに続いて後半に欧州CL初出場となる19歳MFチョン、17歳MFグリーンウッドを投入。「若い選手がエネルギーをもたらしてくれた」と恩師ファーガソン監督のような采配で奇跡的な逆転劇を演出した。

 ▽欧州CL99年決勝 5月26日にバルセロナのカンプノウで、マンチェスターUがバイエルン・ミュンヘンを2―1と逆転で破り、31年ぶり2度目の欧州制覇。0―1の後半46分、MFベッカムのCKから最後はFWシェリンガムが起死回生の同点弾。2分後に再びベッカムのCKから、途中出場の26歳FWスールシャールが右足で蹴り込んだ。ファーガソン監督は就任13年目で初の欧州CL優勝で、このシーズンはリーグ、FA杯と合わせ3冠を達成した。

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