神戸 サンペール獲得、アジアNo・1クラブへ妥協なき“バルサ化”
2019年03月08日 05:30
サッカー
アジアNo・1クラブに向け、妥協なき“バルサ化”が着々と推し進められている。三木谷会長は加入会見の場で「魅せて、強いサッカーとしてポゼッションスタイルを徹底する」と改めて表明した。18年W杯ロシア大会後のMFイニエスタ獲得に始まり、同10月にはスペイン人のフアンマヌエル・リージョ監督(53)を招へい。昨オフにはFWビジャを迎え入れ、さらにサンペールが加入した。育成年代からトップチームまで一貫してバルセロナの指導を受けた守備的MFは、バルセロナでの出場試合こそ少ないが、期限付き移籍した他クラブでの実績を含め、1部リーグで計25試合に出場した実力者だ。
三木谷会長は「現役バリバリどころか、これからますます伸びるであろう欧州の超一流選手が来るのはJリーグにとってはほぼ初めてのこと」とクラブとともにさらに成長することを期待した。サンペールの背番号は6に決定。イニエスタの8番、ビジャの7番と元バルサトリオが連番で並ぶことになった。
外国人選手の出場枠は昨季までの原則3人から今季は5人に拡大したが、神戸はこれで元ドイツ代表FWポドルスキらを含め計7人となった。選手のコンディションを見極めながら、豊富な戦力を使い分けていくことになる。よりスペクタクルで、より強いチームへ。進化をやめない神戸が、また一つ階段を上った。
◆セルジ・サンペール 1995年1月20日生まれ、スペイン・バルセロナ出身の24歳。スペイン1部バルセロナの下部組織で育ち、13年にバルセロナBに昇格。14年の欧州CL1次リーグのアポエル・ニコシア戦でトップチームデビューを果たした。期限付き移籍で16―17シーズンはスペイン1部グラナダ、翌シーズンは同ラスパルマスでプレー。中盤の底やインサイドハーフを本職としており、スペインの各年代別代表歴もある。1メートル82、73キロ。