異色過ぎるJリーガー誕生 目指すは30歳全盛期説の実証 きっかけは長友から誘い
2019年03月08日 10:30
サッカー
発端は明大サッカー部の同期である“社長”からの誘いだったという。人は30歳で全盛期を迎えるという説の実証に向けた挑戦。トルコにいるときに話を持ちかけられた。「冗談」。「現役Jリーガーへの冒涜になるのではないか」。そんな思いも浮かんだが、長友は本気だった。難関だらけの挑戦に、次第に前向きになっていった。
明大4年時には、大学に所属しながらJリーグに出場できる横浜FCの強化指定選手になった過去もある。それでも就職の道を選んだのは「長友や同期でプロになった選手と自分を比べて、自分がプロで生き残ることはできないのでは」と感じたからだった。「大学時代に選択した道を否定する事になるのではないか」などと葛藤もあったが、やり抜くと決めた。
長友の食事をサポートする加藤シェフのマネジメント業務をこなしながら、食事管理やトレーニングに励んだ。そしてプロジェクト発表から71日。ついにJ2水戸からの加入内定が発表された。今後は試合への出場を目指して励んでいくという。前代未聞の誘いから始まったチャレンジが、本格的に幕を開けた。(波多野 詩菜)