【国際親善試合 日本2-0エルサルバドル ( 2019年6月9日 ひとめS )】
2点を決めた永井は持ち味が出ていた。日本は中盤を支配し、前線にスペースがあったため、相手守備ラインの裏を突くプレーが得意な永井にはうってつけ。後方からいいパスも出て、何度も狙い通りの形ができた。1点目は冨安のロングパスに反応して、切り返しで相手を2人かわして左足でシュート。2点目は原口からのパスをタイミングが難しい中で、うまく合わせた。自信を持ってプレーしていることが見て取れた。
同じ1トップでも永井と大迫は全くタイプが違う。大迫はキープ力もあり、中盤の堂安や南野、中島とのパスワークが素晴らしいが、決定力はいまひとつ。そこでFC東京でコンスタントに点を取っている永井を試したのだろう。W杯予選では想定外のことが起きる。いろいろ試せるのは今しかない。森保監督は勇気を持ってトライしていて素晴らしい。収穫の多い2試合だったと私は思う。 (元日本代表監督)