インテル・コンテ監督が描く“V布陣”初出場エリクセンの適応が今後の鍵
2020年02月04日 06:30
サッカー
エリクセンとモーゼスはセリエA初出場でヤングは2戦目。得点には絡めなかったが、プレミアリーグで実績十分のベテラン勢は見せ場をつくった。モーゼスは前半19分に個人技で1人を抜き去り決定機を演出。ヤングは後半2分に得意のカットインから強烈なミドルシュートを放った。
中でも大きな期待を集めるのがエリクセンだ。地元ガゼッタ・デロ・スポルト紙は「優勝へのジョーカー(切り札)」と表現し、09~10年に加入し、前回の優勝に貢献した元オランダ代表MFスナイダーの再来となる可能性を報じた。トットナムと契約満了まで半年ということで移籍金は2000万ユーロ(約24億円)と、市場価値の約5分の1という“超バーゲン価格”だった。
指揮官が「5日前に来たばかり。プレーに満足しているが、まだ我々のやり方に慣れる必要がある」と評したように、本領を発揮できないまま後半13分に退いた。前半7分に左足シュートを放ち、ワンタッチパスやセットプレーの正確なキックで魅了したが、コリエレ・デロ・スポルト紙は「問題は2つ。まだ同僚を知らないし、チームがトップ下に慣れていない」とも指摘した。
C・ロナウドを擁し前人未到のセリエA9連覇を狙う首位ユベントスを、勝ち点3差で追走する。今季開幕前にマンチェスターUから加入したルカクは、この日2ゴールなどリーグ3位の16得点と活躍。トップ下、両サイドの補強トリオがエースと絡んで機能できるかが、打倒ユーベへの大きな鍵となりそうだ。