Eフランクフルト・長谷部　ドイツ1部でアジア選手単独1位309試合出場も完敗に「残念です」

2020年06月08日 05:30

サッカー

Eフランクフルト・長谷部　ドイツ1部でアジア選手単独1位309試合出場も完敗に「残念です」 — 競り合うEフランクフルトの長谷部（左）＝AP Photo By ＡＰ

【ドイツ1部 Eフランクフルト0―2マインツ（ 2020年6月6日）】 Eフランクフルトの元日本代表主将MF長谷部が新たな金字塔を打ち立てた。6日、ホームのマインツ戦にフル出場。ドイツ1部で通算309戦目の出場となり70～80年代に活躍した元韓国代表FWの車範根（チャボンクン）の記録を31年ぶりに更新、アジア選手として歴代単独トップに立った。

　だが記念すべき試合は0―2の完敗。長谷部は「本来のあるべき姿ではなかった。何かが欠けていた。残念です」とクラブを通してコメント。主将マークを巻き、リベロでフル出場しながら後半32分には相手と競り勝ったボールを拾われ、痛恨の2点目を喫していた。大記録への感慨などなかった。

　地元紙フランクフルタールントシャウは「彼の記念試合で堅実なパフォーマンスを見せたが、最近の試合ほど良くはなかった」と評した。皇帝と呼ばれ、7月からはアンバサダーも兼任する36歳は常に勝利だけを求めてきた。3連勝を逃し残留争いも続く。長谷部にとっては大記録も通過点と言えそうだ。

◇アジア選手のドイツ1部通算出場試合ランク◇

順　試合　　選手名　（国）主な所属
（1）309　長谷部誠（日本）Eフランクフルト
（2）308　車範根（韓国）レーバークーゼン
（3）255　M・マハダビキア（イラン）ハンブルガーSV
（4）234　奥寺康彦（日本）ケルン
（5）211　具滋哲（韓国）アウクスブルク
（6）208　V・ハシェミアン（イラン）ボーフム
（7）170　酒井高徳（日本）ハンブルガーSV
（8）158　A・デヤガ（イラン）ウォルフスブルク
（9）153　大迫勇也（日本）ブレーメン
（10）148　香川真司（日本）ドルトムント

※ドイツ専門サイト・トランスファーマーケット調べ。7日現在