仙台MF上原力也 昨季所属J2磐田・遠藤に学んだ司令塔の極意

2021年02月23日 05:30

サッカー

仙台MF上原力也 昨季所属J2磐田・遠藤に学んだ司令塔の極意
仙台MF上原力也 Photo By スポニチ
 【 26日開幕 J1注目の新戦力(18) 】 11年に起こった東日本大震災から10年となる節目のシーズン、再び被災地の“光”となるのが今季の仙台の使命だ。8季ぶりに手倉森誠監督(53)を招へい。財政難や所属選手の不祥事、成績の低迷など昨季の負の連鎖を断ち切るべく、名将にチームの再建を託した。
 その指揮官の下、チームの心臓部となるボランチで定位置奪取に燃えるのがMF上原力也(24)だ。「一つでも多くの勝利に貢献できるように全力で頑張りたい。全ての面でもう一皮も二皮もむけないとダメだと思っている」。移籍は初めてだが、すでに新天地にフィットしている。キャンプでは精緻な長短のパスを生かした展開力に加えて、高い連動性で先発争いに名乗りを上げている。

 昨季、所属したJ2磐田では名手から貪欲に学び続けた。10月にG大阪から元日本代表MF遠藤保仁(41)が加入するとプレータイムは減少したが、理想とするボランチ像のパスやトラップなど基礎技術の高さに驚き映像を幾度も確認。「日本一と思っている」という大先輩のプレーのイメージを脳内にすり込んだ。

 手倉森監督には開幕12戦負けなしという1シーズン制記録を樹立した11年、J1で2位となった12年の映像を見せられ、「我々はこれまで最高だった時を超さなければいけない」と言葉を投げ掛けられた。自然と奮い立ち、練習にも力が入ったという。充実したキャンプを過ごし、心身ともに開幕戦に向けた準備は万端。震災直後の東北に勇気を与えたシーズンの再現を狙う新生ベガルタで、若き司令塔が勝利への道しるべとなる。

 ◆上原 力也(うえはら・りきや)1996年(平8)8月25日生まれ、静岡県出身の24歳。磐田U―18から15年にトップチームに昇格。18年に出場機会を増やし、同年7月の鹿島戦でJ1初ゴールを記録した。昨季はJ2で38試合に出場し、自身初の移籍(期限付き)で今季から仙台に加入。1メートル74、66キロ。利き足は右。

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